マーケティングの4Pと4C
当たり前のこと、基礎的なことほどおろそかにしてはいけない
と考えています。迷った時や、行き詰った時、基礎に立ち返り
もう一度考え直すことが大切ですね。
「マーケティングの4P」とか言うと「当たり前の話しすぎる」
とのお声が聞こえてきそうですが、復習の意味もかねてどうぞ
お付き合いください。
早速ですが、マーケティングの4Pって言えますか?
Product(製品)
Price(価格)
Place(流通)
Promotion(プロモーション)
です。これはE・J・マッカーシーという方の発案したもので、
マーケットリサーチなどを通じてターゲッティングした顧客層
(http://seig.gozaru.jp/note5.htm 参照)に対して、
商品を売る際に、コントロールすべきポイントです。
これは「売り手の発想」ということになります。
逆にマーケティングの4Cというのもご存知だと思います。
これは「買い手の発想」となります。
4Cは言えるでしょうか?
Customer Value(価値)
Cost(コスト)
Communication(コミュニケーション)
Convenience(利便性)
となります。
売り手側から見た4Pが買い手側から見た4Cと
合致している必要があります。
それでは、
4Pの要素と4Cとの関係性を見ていってみましょう。
●Product(製品戦略)
品質、ラインナップ、ブランド名、サービス、保証体制、
パッケージデザインといったものがあります。
近年ではパッケージ(Packaging)を切り離して5Pとする場合もあります。
商品パッケージというのは商品を引き立たせ、魅力的に見せる、
消費者が購買を決定するその瞬間に触れるものですから、
大切な要素となります。
→Customer
Value(価値)
●Price(価格戦略)
標準価格、割引、値引き、支払期限、信用取引条件
といった要素があります。
ここでは、企業側としてはどのくらいの価格設定をすれば、
ブランドイメージを壊さないか?たくさんの方に買っていただきたい。
というところのバランスで考えるべきポイントです。
→Cost(コスト)
●Place(流通戦略)
チャネル、流通範囲、品揃え、場所、在庫、輸送、といった要素があります。
どのような流通経路を使ってお客様に商品を届けるのが最適か?
BtoCの場合はアスクルなんかがおもいあたります。
BtoBの場合はセブンイレブンなどがすごいのでしょうね。
ブランド商品を扱っている場合は、注意が必要で、
流通しすぎるとブランド価値は下がっていきます。
流通は時には制限することも必要なのです。
→Convenience(利便性)
●Promotion(プロモーション戦略)
広報(PR)、広告(AD)、販売促進(SP)、人的販売といった要素があります。
プロモーションというとどうしてもPUSHの印象がありますが、
近年では口コミなどに代表されるコミュニケーションを重要視することも
多くなってきました。
→Communication(コミュニケーション)
これらのマーケティングの4Pという考え方は、
「マーケティングミックス」という名前がつけられています。
PromotionだけやPriceだけでなく、全ての要素が複合的に
関連しあって顧客への価値を提供するという考え方です。
そしてそのそれぞれの要素に対して、
コインの裏表のように顧客の視点で捉えなおしたものが
マーケティングの4Cと言われているものです。
物を売るということは、企業が売りたい価値と、
顧客が望んでいる価値のバランスであることがよくわかります。
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